大阪大学医学部とその他の理系学部の試験は違うのか?
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今回からは3回にかけて関西主要国立医学部について徹底解説!
まずは大阪大学(阪大)医学部から
大阪大学医学部とその他の理系学部の試験は違うのか
最難関の医学部。その中でも、難関国立大学・大阪大学医学部は特に偏差値が高く、合格するのは難しいでしょう。難度以外の、大阪大学医学部とその他の理系学部の試験における違いをご説明いたします。
センター試験における違い
センター試験はどの大学、学部を受験する生徒も同じ問題を解くため、問題自体に違いはありません。また、大阪大学においては、受験しなければいけない科目も同じです。センター試験の英語の得点を、筆記160点、リスニング40点に圧縮してから換算することも全理系学部に共通しています。
違いは、センター試験の配点と第一段階選抜の得点率の下限が規定されていることです。
各理系学部でセンター試験の配点は異なっています。医学部医学科だけが異なっているわけではありませんが、各学部でセンター試験の配点が決まっています。
センター試験の配点を見やすいように表にまとめておきます。
国語 | 地歴・公民 | 理科 | 数学 | 外国語 | 合計 | |
理学部 | 100 | 50 | 50 | 50 | 50 | 300 |
医学部医学科 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 500 |
医学部保健学科(看護学) | 100 | 100 | 100 | 100 | 200 | 600 |
医学部保健学科(放射線技術科学、検査技術科学) | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 500 |
歯学部 | 100 | 50 | 100 | 100 | 100 | 450 |
薬学部 | 100 | 50 | 100 | 100 | 50 | 400 |
工学部(配点A) | 150 | 50 | 50 | 50 | 50 | 350 |
基礎工学部 | 75 | 50 | 50 | 75 | 50 | 300 |
工学部配点Bについては、医学部との違いには関係ないので割愛
センター試験の得点で第一段階選抜の実施の有無、第一段階選抜による合格者数の募集人員に対する倍率は学部によって異なっています。しかし、医学部医学科はさらに得点に下限が設定されているのです。
第一段階選抜は、センター試験の総点が900点満点中720点以上の者が受けることができる、と設定されています。(英語は200点満点に圧縮して計算)
二次試験のおける違い
二次試験は、全ての理系学部は同じ問題を受験します。
医学部医学科と他の理系学部の違いは配点と面接の有無です。
医学部医学科と歯学部は二次試験で面接があります。歯学部で行われる面接は点数化されていますが、医学部医学科で行われる面接は点数化されておらず、医師及び医学研究者になる適性に欠けると判断されたら、筆記試験で高得点を取っていても不合格になってしまいます。
二次試験の各学部の配点を表にまとめておきます。
理科 | 数学 | 英語 | 面接 | 合計 | |
理学部 | 250 | 250 | 200 | 700 | |
医学部医学科 | 200 | 200 | 200 | ※ | 600 |
医学部保健学科(看護学) | 100 | 100 | 200 | 400 | |
医学部保健学科(放射線技術科学、検査技術科学) | 200 | 200 | 200 | 600 | |
歯学部 | 200 | 200 | 200 | 200 | 800 |
薬学部 | 250 | 250 | 150 | 650 | |
工学部(配点A) | 250 | 250 | 150 | 650 | |
基礎工学部 | 250 | 250 | 200 | 700 |
工学部配点Bについては、医学部との違いには関係ないので割愛
※面接の結果によって、医師及び医学研究者になる適性に欠けると判断された場合は、筆記試験の得点にかかわらず不合格となる
また当たり前かもしれませんが、各学部で合格する難度は異なっているので、合格最低得点も当然異なっています。参考として、2019年度入試における、医学部医学科と医学部保健学科・看護学専攻、歯学部の合格者平均得点率をご紹介しておきます。
合格者平均得点率
二次試験 | センター試験 | |
医学部医学科 | 73.7% | 92.9% |
医学部保健学科・看護学専攻 | 59.6% | 82.3% |
歯学部 | 61.9% | 83.8% |
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