私立大学受験 全学日程と個別日程の違い メリットとデメリット
私立大学入試における「全学部日程(全学部入試)」と「個別日程(学部別入試)」は、一言でいうと**「1回の試験で複数学部を判定するか、学部ごとに別々の試験を受けるか」**という違いです。
それぞれの特徴とメリット・デメリットをわかりやすく表にまとめました。
1. ひと目でわかる比較表
| 比較項目 | 全学部日程 (全学部入試) | 個別日程 (学部別入試) |
| 試験日 | 全学部共通で1日(〜数日) | 学部ごとに異なる日程 |
| 問題内容 | 全学部共通の問題(基礎的・マーク式が多い) | 学部独自の傾向がある(記述式や応用も多い) |
| 募集人数 | 少ない | 多い(メインの枠) |
| 合格難易度 | 高め(定員が少なく、上位層も受ける) | 標準(募集人数が多く、倍率は安定しやすい) |
| 併願 | 1回の試験で複数の学部に出願できる | 学部ごとに試験を受ける必要がある |
| 試験会場 | 地方会場(全国各地)が多い | 大学キャンパスや主要都市が中心 |
2. 全学部日程の特徴とメリット
「全学部日程」は、その名の通り大学内の全学部が同じ日に、同じ問題で試験を行う方式です。
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メリット:
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コスパが良い: 1日の受験で複数の学部・学科の合否判定が受けられるため、体力的・金銭的な負担が少なくなります。
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地方受験しやすい: 全国各地に会場が設けられることが多く、遠方の大学でも地元の近くで受験できる場合があります。
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基礎力が活きる: 特定の学部に偏った「マニアックな問題」が出にくく、全般的な基礎力が高い人に有利です。
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注意点:
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倍率が高い: 募集人数が個別日程に比べてかなり少なく設定されているため、合格ライン(ボーダー)が非常に高くなります。上位校を志望する受験生が「滑り止め」として受けてくるため、ハイレベルな争いになりがちです。
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3. 個別日程の特徴とメリット
「個別日程」は、学部ごとに試験日や問題が設定されている、私立大学入試の「メイン」となる方式です。
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メリット:
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合格のチャンスが多い: 募集人数が最も多いため、実力通りに受かりやすいのはこちらです。
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対策が実を結ぶ: 「この学部の英語は長文が多い」など、過去問対策を徹底することで他の受験生と差をつけやすいのが特徴です。
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複数回受験できる: 同じ大学でも、学部を変えれば何日も受験チャンスがあるため、1日失敗しても切り替えが可能です。
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注意点:
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負担が大きい: 受ける学部の数だけ試験会場へ行く必要があり、受験料もその都度かかります。
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記述対策が必要な場合も: 学部によっては記述式の回答や、特殊な形式の問題が出題されることがあります。
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4. 結局、どっちを受けるべき?
結論から言うと、「第一志望なら両方受ける」のが王道です。
- 第一志望の大学:全学部日程で「まずは1回挑戦」し、個別日程で「本命の勝負」をする、というように2回以上のチャンスを作るのが一般的です。
- 併願校(滑り止め):何度も試験を受けに行く負担を減らすため、全学部日程でサクッと複数学部に出願しておく、という使い方が賢明です。
ワンポイント・アドバイス
全学部日程は「問題が解きやすいけれど、1点ミスしただけで不合格になる」という高得点勝負になりやすいです。逆に個別日程は「問題は難しいけれど、みんなも解けないので合格最低点は意外と低い」というケースが多いですよ。























