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2019.05.13

大阪大学 英語 傾向と対策


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こんにちは、大学受験専門の個別指導の大学受験テラスです。

英語

満点150点-300点 試験時間 90分(文学部は105分)
問題構成 問題数:大問数4
-大問 1 英文和訳 時間配分目安 19分
-大問 2 長文読解 時間配分目安 22分
-大問 3 自由英作文 時間配分目安 25分
-大問 4 和文英訳 時間配分目安 21分

※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問2→大問1→大問3→大問4

概要

基本的な出題傾向としては例年変わらず長文読解が2題、英作文に関する問題が2題という形式が取られています。英作文は大問ごとに内容が大きく異なっていて、1つは大阪大学の大きな特徴である自由英作文となっています。もう1つは一般的な和文英訳が出題される形式となっています。注意点としてこれだけの英作文が出題されるにも関わらず下書きに利用するような用紙は配られないということです。脳内だけで全てを考えることを求めているとは思えないですが、問題冊子の空白などは効率よく使えるように練習しておいても良いかもしれません。大問ごとの形式は例年大きく変わっていません。
大問1は年度により全文和訳が出題されますが、例年では下線部の和訳が出題されます。この下線部和訳にも大阪大学の傾向が現れていて他の大学に比べて下線部も回答も長くなるということです。これが大問1に来ていることで受験生を苦しめているのでは無いかと私の中では印象つけられています。また、あえて長い文章を和訳させることを意識して問題文を作成しているため修飾関係が非常に複雑です。本来は2文に分けた方が美しいような印象を受けるものですら関係代名詞などで繋ぎ合わせておりとにかく複雑な文構成を読み解く力が問われています。単語レベルで落ち着いて訳していけば大阪大学レベルの受験生であれば対応できるものが多いですが、修飾関係が複雑であるためそれを意味の通る日本語にすることが非常に難しいです。この点は対策にて触れるようにしますのでここでは割愛します。
大問2がいわゆる長文読解です。文章の文字数は上昇傾向にあったものの2014年を境に一旦落ち着いてます。概ね700単語までの文章が出題されると思っていればそれより短い可能性も十分にありえますので大丈夫でしょう。また設問の内容としても複雑なものだけではなく空欄補充など確実に点数を取っておきたいような問題から、内容説明・英文和訳といった合否を左右するような問題まで幅広く用意されています。前者は英語の知識があれば本文に関係なく回答できる可能性があるものですが、後者ともなれば文章をしっかりと読み解いておかなければ対応することは出来ないです。英文和訳と同様に回答に必要な部分が長い1文となっていることもあり、いかに端的に必要な部分を抜き出してくるのかということは1つ問われていると考えても良いでしょう。
大問3は例年60-70単語程度の自由英作文が出題されています。大阪大学の受験生の中にはこれを特に意識して対策している人も多いはずです。実際、私が受験生を指導していても一番よく質問されるのがこの自由英作文に対する対策や概要です。心構えとして持っておいてもらいたいのは自由英作文が近年パターン化されていないということです。時折「どのような自由英作文が出ますか」と聞いてくる学生がいますが、私が分かるようなものではありません。「傾向として」という意味ではあると思いますが、10年程度の過去問を見ても傾向はそこまではっきり見えないのが現実です。ただ、共通して問われていることは質問に対していかに綺麗な日本語を作成してそれを英語にすることが出来のかということです。複雑な日本語を作成してしまってはそれを英文にすることが出来ずに失点してしまうでしょう。
大問4は例年2題出題されています。他の国立大学と基本的な方針は同じで、英文にしにくい日本語をいかに和文和訳して英語に直せるかが問われているといっても良いでしょう。直訳できるような英文が出題されることは無いといい切っても良いレベルで、設問をまずはどう簡単にするのかがこの大問の鍵となってきます。

対策

英語の対策としてまずは必要となるのが語彙力を強化することです。世の中には様々な単語集や参考書が発売されているのですが大阪大学レベルであっても必要となるのはまずは「システム英単語(駿台文庫)」程度であるということです。国立大学向けの難しい単語を集めた単語集も発売されていますが、これはシステム英単語が余裕すぎるぐらい語彙力が付いている受験生が利用するべきです。どんな難関大学であっても大半の単語は基礎的なものと、そこから派生した応用的なものです。そして初期に学習する単語ほどあとになって意味が追加されやすいというのも事実です。基礎的な単語だからと疎かにしていては、自分の知らない意味で出題されていることに気づかないかもしれません。対策としてまずは基礎を疎かにせず、英単語レベルで自分が知らない意味は無いのかを把握することが必要となるでしょう。
このような対策が出来ればやっと文章を解くことが出来ます。設問はそこまで難しいものではなく基本的な内容のものとなっていて、奇問や難問は出題が少ないです。ただ、前述した国立大学向けの難しい単語集であれば掲載されているような難解な単語が設問に利用されることもあり、これは前後の文章から意味を推測することが問われています(この点に関しては単語帳で勉強していれば有利ですが、そこに時間を割けるほど英語が堪能であるならば他の教科の対策をするべきです)。
知っているに越したことは無いですが、日頃から前後の文脈から意味を推測してみるということは対策として取り入れて良いでしょう。単語を推測しながら問題を解くのであれば大阪大学の過去問に固執する必要も無く、旧帝大レベルの英語であればどれも本文理解では対策に活用できるでしょう。ただ設問レベルでは全く傾向が異なる場合もあるため時間の使い方には注意が必要です。前後の内容などから設問内容が推測できればあとはそこまで難しいものでは無いでしょう。日頃の制覇を発揮する場となるためいかに正確に文章を作成出来るかの勝負です。しかし、受験生は英語を理解することに固執して日本語をたくさん書くということを疎かにしがちです。内容は理解できているから文章に出来ると思いこんでいる学生が多いのですがそれは大間違いです。実際に問題を解いてみると分かると思いますが、思っていることは簡単には文章には出来ません。そのため日頃から問題を書くということが対策としては非常に重要です。回答内容が間違っていることもあるとは思いますが、とにかく文章が書けなければその判断も不可能となってしまいます。これは和訳であっても英作であっても共通して言えることでしょう。和訳を書くためには日本語を構成する力が必要で、英作文を書くためには英語を構成する力が必要です。文章が書けないというのはその力が不足しているということに他ならないのでそこから対策が必要となるのです。
内容は交錯しますが自由英作文についても文章を構成する力が結果としては求められています。和文英訳であればすでに記載されている内容を簡単な日本語に和文和訳してそれを英語にするということが必要です。自由英作文となればこの簡単な日本語を作る部分を自分で実現できるということにほかなりません。極論かもしれないですが問われていることは実質的に同じでは無いかと考えます。ただ指定されたことを書くか、自分が思いついたことを書くかの違いでしょう。自由英作文の練習は過去問で出題されたテーマを利用することが基本になるでしょう。このときに受験生がやりがちなミスは、とりあえず途中まで書いてみるということです。多いようで意外と少ない単語数で自分が思いついた内容を表現することはなかなか難しいです。途中まで書いて単語数がオーバーすることに気づくこともあれば、途中で書きたいことが単語として表せないと気づくこともあるでしょう。こうなっては時間のロスが発生してしまいます。そうならないためにもまずはいかに自分の知識だけで文書を作れるかを考えるべきです。単語が分からないのであれば同じ内容で別の表現は無いか、決まった言い回しは無いかを考えるべきです。特に英語は日本語以上に決まりきった言い回しというものが存在しています。こういったものを上手く活用してみるのも表現力を見せつけるという意味ではよい選択肢です。

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