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2019.01.14

大学受験 センター試験 新制度はどうなるのか?


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「大学受験 センター試験はどう変わっていくのか?」

既にご存知の方も多いと思いますが、2021年1月よりセンター試験が廃止され「大学入学共通テスト」が開始されます。ただ、名前は聞いたことがあるものの結局どのように変化するのかはまだ理解されていない人が多いことでしょう。大学入学共通テストはまだまだ議論されている部分も多い制度です。ここでは2018年10月現在で判明している情報を元にどのような変化があるのかをご説明します。

■受験生に新しいことを求める新テストへ

大学入学共通テストが開始される背景には受験生に求められる学力が変化していることが挙げられます。これは大学入試改革において「学力の三要素を多角的・総合的に評価する」ことが求められるようになったからです。
多角的に評価するためにセンター試験から大学入学共通テストへは大きな変化があり
・国語・数学においては記述式問題が実施される
・英語においては読む・聞くだけではなく話す・書く問題が実施される
の2点が今のところ挙げられます。今までセンター試験といえば全問マーク式でしたので、選択肢が分かればある程度問題が解ける部分もありました。しかし、大学入学共通テストでは選択肢が用意されていない問題も含まれるようになります。
また、記述式問題は点数で評価するのではなく4段階もしくは5段階での評価とする案で進められています。
ただ、英語の試験において話す・書く問題を試験時間内に実施するのは難しいとの意見もあります。そこで、英語に関する各種資格・検定試験の結果を利用してこれらの代用とする案が採用されました。そのため、これからの受験生には学校の学習だけではなくTOEICや英検などの資格受験の学習もすることが求められるようになっています。
今まで記述式の問題は2次試験に向けての学習との認識から、センター試験前は選択式の問題に注力している学生が多く見受けられました。しかし大学入学共通テストが開始されるにあたり、受験生にはそもそも学習の仕方に関しても変化が求められています。

■大学入学共通テストはどう活用されるのか

センター試験に変わる大学入学共通テストがどのように活用されるのかは受験生が特に気になる部分でしょう。しかし、実はどのように活用されるのかはまだ明確になっていない部分があります。
基本的には国公立大学では現在のセンター試験と同様の科目を大学入学共通テストでも課すとしています。そのため受験生が学習する科目に関しては大きな変化が無いと考えられています。ただ、今までのように点数を単純に傾斜配点するのではなく記述問題は別途加点のために利用するとの指針があるなど、今までの受験対策では対応できないような配点・計算法が生み出される可能性が隠されています。

■これからの動向には特に注目

大学入学共通テストをどのように活用するのかは各大学に委ねられている部分も大きいです。特に2次試験との配点バランスは現在と同様に、大学入学共通テストを重視する大学と2次試験を重視する大学に分かれることになるでしょう。さらに記述問題に関しては段階評価ですが、それぞれの段階で何点を受験生に加点するのかは数値で基準が設けられていません。この加点状況もそれぞれの大学に委ねられています。場合によっては記述問題の段階で大学入学共通テストの結果を左右する大学が出てくる可能性もあります。
国立大学も公立大学も入試実施の基本となるガイドラインは定められています。そのため基本はこのガイドラインによって進められます。しかし大学入学共通テストの開始にはまだ時間があること、各大学に委ねられている部分も大きいです。これからの大学入試はどうなるのかを自分自身・学校・学習塾などと色々な場所から手に入れる必要があります。

「大学入試改革で公募推薦・AO入試が変わる」

大学入試の中でも利用を考えている人も多いのが、推薦入試・AO入試ではないでしょうか。受験生からも「推薦・AO入試と一般入試はどちらが簡単ですか」と問われることがあります。それだけ人気のある推薦・AO入試ですが、大学入学共通テストの実施に伴い変化が訪れようとしています。今現在実施されている試験と大学入学共通テスト実施後に行われる見込みの試験について考察していきましょう。

■現状は推薦・AO入試のほうがやや有利か

推薦・AO入試と一般入試のどちらが有利であるのかはそもそも論じることが難しいです。現在、これらの試験は問われていることが大きく異なっているからです。推薦・AO入試は高校生活での内申点やそれぞれの大学が用意した特定の試験を用いて実施されます。最近では小論文や面接と外部試験などを採用している大学が多く、学力面以外でも学生を評価することが念頭に置かれていると考えられます。
それに対して一般入試は上記の試験とは異なり、単純に学力が問われています。各々の学力を試験によって数値化し、その数値で合否を判断する仕組みとなっているのです。これに関しては受験生の皆さんに説明するまでも無いでしょう。
このように異なった試験であり本来は比較するのが難しいものです。ただ、強いて考えるのであれば学力に対する配点が少ない推薦・AO入試のほうが受験生の負担は少ないと考えられます。特に、受験においては自分の苦手な科目も学ばなければならないことが大半です。好きではない科目を学んでいくのは受験生にとって辛いことでしょう。それに対して推薦・AO入試は自分の得意なことを中心に入試を進めることが可能です。私立大学であれば苦手なことは無視して、得意なことと自分の強みを利用して受験することが可能です。根本的に入試の方式が異なったものではありますが、得意なことを中心に進めることが出来るという観点から、推薦・AO入試のほうがやや有利であると考えることが出来ます。

■推薦・AO入試も学力が問われる時代へ

現在は推薦・AO入試では学力が問われないこともあります。面接や自己アピールを中心に入試が進んでいるケースもあるからです。しかし、大学入試改革においてこの事実は問題視されています。一部の試験において学力試験が実施されていないなど、大学入試の本質を全うできていないと考えられたからです。
このような意見が出たことにより、大学入学共通テストの導入と同時に推薦・AO入試の実施も見直しがされるようになりました。具体的にはこれらの試験においても学力試験やそれに類するものを実施することが必須となるのです。まだ、どのような条件を満たすことで学力を問うたと判断できるかが明確ではありません。それぞれの大学で個別に学力試験を実施する可能性もありますし、大学入学共通テストの結果を利用して学力を問う可能性もあります。どちらにしろ、今までのように内申点や面接での自己アピールを評価するような入試から、客観的に学力を評価することが出来る入試へと変化させることが各大学に求められています。
推薦・AO入試で学力が問われるようになることで、今までの推薦・AO入試とは大きく異なった入試になることが想定されます。特定の能力を活かして推薦・AOを受けるのではなく、学力という下地があってこそ受けられるようになるのです。そのように考えると、今までの入試とは異なり一般入試よりも推薦・AO入試のほうが難しい入試となる可能性もあります。まだ具体的にどの程度学力が問われるのかが明確にはなっていません。しかし、推薦・AO入試に関しても着々と学力が問われる時代になってきていることは頭の片隅に置いておきましょう。

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