2026.09.14
日本史Bと日本史探究の違いは?手持ちの問題集はそのまま使えるか・買い直すべきかを徹底解説!
こんにちは、高槻市の予備校の個別指導 大学受験テラス 高槻校

1. 「用語の網羅・暗記」から「資料読解・因果関係の探究」へ
- 日本史B:古代から現代までの通史を網羅的にインプットし、歴史用語や年代を正確に覚えることが重視される傾向にありました。
- 日本史探究:基礎知識に加え、「なぜその政策がとられたのか」「当時の社会にどう影響したのか」という背景や因果関係の考察が重視されます。初見の古文書・絵画・統計グラフといった資料を読み解き、根拠をもとに結論を導く演習(探究活動)が組み込まれています。
2. 「歴史総合」の履修が前提になっている
新課程では、全員が高校1年次などで必修科目「歴史総合」(日本史と世界史の近現代を融合した科目)を履修します。
日本史探究はその上に積み上げる選択科目であるため、近現代史を扱う際に「同時代の世界情勢と日本がどう連動していたか」というグローバルな視点や、テーマごとの掘り下げが日本史Bよりも強く意識された構成になっています。
3. 入試問題の形式の変化
知識を直接問う一問一答形式の比率が下がり、思考力や読解力を試す形式が増加しています。
| 項目 | 日本史B(旧課程) | 日本史探究(新課程) |
|---|---|---|
| 主な目的 | 通史の系統的な理解・知識の習得 | 課題の設定・史料分析・考察(探究) |
| 近現代の前提 | ゼロから通史として学ぶ | 「歴史総合」で学んだ近現代の前提がある |
| テストの傾向 | 用語想起、正誤判定が中心 | 史料読解、グラフ分析、対話文形式の考察が増加 |
| 単語帳・用語集 | 細かいマニアックな単語も頻出 | 用語数はやや精選され、意味や背景の理解を重視 |
受験対策の観点では、教科書の太字レベルの基本知識を頭に入れる重要性は変わりません。ただし、「単語だけを詰め込む」やり方から、「出来事の流れを説明できるようにする」「史料や図表から意図を読み取る練習をする」という学習法へのシフトが必要になります。
基礎知識のインプットや通史の整理には十分使えますが、演習用としては新課程向け教材の追加が必要です。
手元にある教材を無駄にする必要はありませんが、用途に応じて使い分けるのが得策です。
そのまま使える教材(買い直さなくてよいもの)
日本の歴史そのものが変わったわけではないため、知識の暗記やインプットを目的とした教材はそのまま流用できます。
- 講義系参考書(「実況中継」「ナビゲーター」など)
- 政治・経済・文化の因果関係や全体の流れを理解する用途なら、旧課程(日本史B)のものでも全く問題ありません。
- 一問一答・用語チェック用教材
- 頻出の人物名・事件名・政策などの重要語句は共通しています。基礎〜標準レベルの用語チェックとしてそのまま使えます。
- 標準的な知識問題集(「スピードマスター」「標準問題精講」など)
- 各時代の基本事項を定着させるドリルとして役立ちます。
そのままでは不足する点(買い足し・追加対策が必要なもの)
新課程(日本史探究)特有の形式に対応するためには、旧課程の問題集だけではカバーできません。
- 共通テスト対策(「歴史総合、日本史探究」)
- 共通テストは「歴史総合」の範囲(世界史の近現代を含む)が必答問題として含まれます。また、初見の史料、生徒の会話文、統計グラフを読み解く設問が中心となるため、旧課程の問題集では形式慣れができません。共通テスト対策は必ず新課程用の予想問題集や過去問を使ってください。
- 初見史料・図表読解の演習
- 近年の国公立二次試験や私立大学でも、知識単体ではなく「提示された史料から根拠を読み取らせる問題」が増えています。史料対策や論述対策に関しては、新課程に対応した問題集を1冊補うのが安全です。
- 世界史と連動した近現代の視点
- 「歴史総合」との接続を意識した設問(例:欧米の産業革命や植民地化の動きが日本の政策に与えた影響など)は、従来の日本史B専用の問題集では手薄になりがちです。
活用の目安 手元にある日本史Bの問題集は「基礎知識の定着(春〜夏前)」までフル活用し、秋以降の「実戦演習(共通テスト対策・志望校の過去問演習)」の段階で新課程対応のものに切り替える進め方が最もコストパフォーマンスに優れています。




















